1981-05-08 第94回国会 衆議院 安全保障特別委員会 第6号
○中馬委員 有事法制じゃなくて有事研究全般と考えた方がいいのでしょうけれども、三矢研究が前に問題になりましたが、こういうことは非公式にやられることを私は否定するものではございませんが、その中で、たとえば警備地誌、これも極秘になっているようでございますし、OB整理項目ですか、こういった個人データを当たるといったようなこと、これは事実関係はどうなんですか、そういうことももちろん研究されているわけですね。
○中馬委員 有事法制じゃなくて有事研究全般と考えた方がいいのでしょうけれども、三矢研究が前に問題になりましたが、こういうことは非公式にやられることを私は否定するものではございませんが、その中で、たとえば警備地誌、これも極秘になっているようでございますし、OB整理項目ですか、こういった個人データを当たるといったようなこと、これは事実関係はどうなんですか、そういうことももちろん研究されているわけですね。
○塩田政府委員 警備地誌のような、平素からやっております情報整備のための、何といいますか、平素やっていることは、今回の有事法制とは関係ございません。全く平素において必要な情報収集処置としてやっておることでございます。
どういうものかと申し上げますと、警備地誌という名前の地誌が現在陸上自衛隊の場合設けられておるわけでございますが、陸幕地誌と言いまして、一番大きなものは陸幕が全国を単位にした地誌をつくっております。それから、各方面隊が方面地誌というものをつくっております。それを受けまして、各方面隊の中でさらに幾つかの区域に分けて、いま先生のおっしゃった要域地誌というものをつくっておるわけでございます。
そうなってまいりますと、警備区域といたしまして担当している区域、この警備区域というのは警備計画を実施したり、あるいは警備地誌調査といったことをやる区域として一応定めてあるわけでございまして、運用というのはまた別な観点から実施されるわけでございます。
それからいま一つ警備地誌の問題でございますが、これは自衛隊が防衛出動、あるいは治安出動、あるいは災害派遣等をやります場合に、いろいろなやはり地誌関係が必要になってくるわけでございまして、そういう地誌の材料を集めるという必要はございますけれども、これは何も、ある都市なら都市におきますところのいろいろな外部の団体でありますとか、あるいは社会的な勢力でありますとか、そういうふうなことについて一般的に知っておるということは
○稲葉誠一君 その警備地誌というのはどの程度できているんですか。
○政府委員(島田豊君) 警備地誌というのは、自衛隊が防衛あるいは警備の行動に従事いたします場合に必要ないろいろな情報を編集をし、また図化したものである。
○稲葉誠一君 いま海原さんも言ったでしょう、警備地誌をつくっているとかなんとか言ったんじゃないですか。そういう警備地誌とか、いろいろなものがあるわけでしょう。まあ演習のときの地図なんかもありますけれども、どういうふうに分けるんですか、地図を。地図の種類というか……。
○政府委員(海原治君) 警備地誌というのは、そのとおりの名前を使用いたしております。 その根拠でございますが、これは自衛隊の行動に必要な情報の収集、調査ということは、当然に私どもの任務と考えて実施いたしております。ただ、警備ということばが若干誤解を生ずるのでございますが、当時発足しましたときには、警察予備隊というものは、警察の支援後拠、警察の予備でございます、名の示しますとおり。
○政府委員(海原治君) 警備地誌の編さんは、単に治安行動だけでございません。自衛隊は、御存じのように、防衛出動時において行動します任務を負っておりますので、要するに、自衛隊が行動する場合には行動することのあるかもしれない地域につきましては十分な事情を知っておく必要がございます。そういうことでつくっておりますものでございますから、特に治安出動のためにということじゃございません。
○稲葉誠一君 だけれども、警備地誌というものの中に、労働組合の指導者の思想だとか、政党関係だとか、あるいは友人関係だとか、そういうようなものを調査したものが入っておるのじやないですか。もしあなたのほうで入っていないということなら、いままでの警備地誌というものを出していただきたい。入っていないというならば、遠慮なく出していただきたい。
あるいは警備地誌でありますが、警備のために災害の発生場所とかあるいは規模等を予察するために地誌の調査整備をする。それから、地区施設隊の増強は、先ほど申し上げた通りであります。こういうことを対策として考えておるということを申し上げた次第であります。
そこで自衛隊というものがあれば、警備地誌をおつくりになるということは、これは当然のことであります。これは私どもは肯定はしませんけれども、やはり任務達成のためにおやりになるということは、一応よくわかりますけれども、ただその警備地誌をつくる場合に、いろいろな施設をお調べになる。
○島上委員 木村長官に伺いたいのですが、長官は、昭和二十七年十一月十三日付の保安庁発保調第五二四号におきまして「警備地誌資料の収集調査に対する協力方依頼について」という文書を出しておられる。簡単ですから読みます。
おそらく警備地誌をおつくりになるためにそういう調査が全国的に行われておるのではないかと思うのですけれども、そういう警備地誌の中に労組の調査を加えるという報告は参つておりませんか。
○説明員(増原恵吉君) 調査班というものの主たる任務は、警備地誌を作るということが量においても一番大きい任務なのであります。何といいますか、人文地理、そうしたものに亙つて、道路の調査、橋梁の調査というものは勿論でありますが、そうした人文地理等に亙つて、一応の警備区域というものは持たしてありますから、その区域内のいわゆる警備地誌を作るということが主たる任務であります。